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家づくりブログBLOG

気密測定について

NEWS
2023.07.12

現在、我が国では気密性能値(C値)の基準がありません。省エネ基準においては平成11年基準ではC値は含まれておりましたが、平成25年基準では削除されるという不思議な現象が起きました。平成11年基準もC値5.0以下(寒冷地で2.0以下)という低い基準を設けていただけです。

断熱性能の基準は、断熱等性能等級が令和4年4月より等級5が新設され、10月より等級6、等級7が新設されました。ZEH水準を上回る性能という位置づけになっております。これらはUA値という数値で表示されますが、机上の計算で成り立っているので、断熱材の性能やサッシの性能などが良ければそれに伴い良い数字になります。

しかしながら、気密性能に関しましては、計算で数値を測るものではない為、1棟1棟施工現場にて気密測定を実施しなければ測れないのです。そして、しっかりとした施工をしなければ、良い気密性能は出ません。こちらは、施工技術が大変必要になります。世の中には、気密処理を知らない大工さんや職人さんがいることを知っておいた方が良いと思います。気密測定とは施工品質を測れるものと考えた方が良いのではないでしょうか。

いくら断熱性能が良くても気密性能が伴っていなければ、その家の性能は半減してしまうでしょう。家に隙間があればあるほど、冷暖房の効率は下がってしまい、省エネ性能も悪くなってしまいます。

高断熱高気密住宅とうたっている住宅会社は数多くあると思います。その中で、1棟1棟気密測定を実施している会社がどれほどあるでしょうか?住宅展示場の建物を測定して、ご説明をしている会社もあると聞きますが、それは、その建物の性能です。実際に暮らす住宅の性能は、その建物で測らなければわかりません。

当社が気密測定を実施している理由は、お客様に安心して快適に暮らしていただきたいという思いからです。そして、施工品質の向上を常に考えながら住宅を建てているからです。

住宅会社を選ぶとき、全棟で気密測定を実施している会社を選ぶことをお勧めいたします。