C値について
- 気密性
- 2024.09.03
C値とは、建物全体の気密性能を表します。家全体の隙間の総面積を建物の延床面積で割ったものです。単位としては、㎠/㎡表示します。C値の低い家ほど、気密性能が高い家ということになります。
断熱等性能等級は、Ua値という性能数値にて判断されておりますが、これは、断熱材やサッシなどの性能の組み合わせにて判断する指標になっております。この数値が良いことに越したことはありませんが、この数値がいくら良くても住宅の気密性能が悪ければ、効果が落ちてしまいます。隙間が多い住宅では、エアコンなどの冷暖房を使用しても隙間から逃げてしまい、効率が悪くなってしまうからです。
現在、気密性能において国が設定している数値は無く、遡って平成14年度までもっとも寒さの厳しい北海道ですら2.0㎠/㎡でありました。しかしながら、世界的に見ると基準を設けている国はあり、カナダは0.7㎠/㎡、スウェーデンは0.9㎠/㎡と1.0を切る数値を基準にしています。そして、この数値は、実際に建物で測ることでしか表せないのです。これは、職人の技術力が大いに影響します。気密性能が高い家をつくれるということは、技術力が優れているという証でもあり、省エネ性能にもつながっています。
住宅を建てる際に気密測定を実施している会社かどうかをお聞きになってはいかがでしょうか?住宅会社さんによっては展示場の数値を説明されるというケースがあるようですが、あくまでもその建物の数値であり、実際に暮らす住宅の数値がどうなるかは、その建物を測ってみなければわかりません。