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家づくりブログBLOG

長期優良住宅

住宅性能
2025.11.13

「長期優良住宅(ちょうきゆうりょうじゅうたく)」とは、長期間にわたり良好な状態で使用するための

措置が講じられた住宅のことを指し、日本で2009年に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する

法律」に基づいて認定される制度です。

長期優良住宅は、以下のような観点から、高い品質と性能を持つ住宅であることが条件です。

  1. 耐震性
  2. 省エネルギー性能
  3. 劣化対策(長持ちする構造)
  4. 維持管理のしやすさ
  5. 居住環境
  6. バリアフリー性(高齢者対応)
  7. 住戸面積の適正性

これらを満たすことで、「いい家を長く大切に使う」ことを促進し、スクラップ・アンド・ビルドの

住宅供給から脱却することを目的としています。

認定されると得られるメリットとしては

住宅ローン控除の拡大(一般住宅より優遇)

登録免許税・不動産取得税の軽減

固定資産税の軽減(新築時)

フラット35(住宅金融支援機構)の金利優遇

資産価値が下がりにくい

認定を受けるには設計段階で、所管行政庁(市区町村)に申請書類と設計内容を提出し、基準を満たす

と認定されます。建築確認とは別に申請が必要で、設計費用や申請費用が別途かかります。

2023年度(令和5年度)の長期優良住宅の認定状況について、国土交通省が2024年6月19日に公表した

データによると、新築住宅(戸建て住宅やマンションなど)の認定件数は11万6075戸で、

新築住宅着工戸数に対する認定割合は14.5%となり、過去最高を記録しました。

また、戸建て住宅においては、認定件数が11万1262戸で、着工戸数に対する認定割合は31.3%となり、

こちらも過去最高を達成しました。

昨年度の補助事業「子育てエコホーム支援事業」などの要件でもあった為、その影響もあると

思いますが、長期優良住宅の本来の趣旨からすると良いことだと思います。

デメリットとしては、審査に時間がかかるところですが、今年度の法改正で建築確認申請自体も

審査内容が増え時間がかかるようになっております。そのことを考えますとそれほどデメリット

に感じられなくなるのではないでしょうか?

当社では、今年度8月以降の申請案件よりテクノストラクチャーEXを採用した住宅については、

長期優良住宅認定を標準として住宅づくりを始めています。