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家づくりブログBLOG

住宅デザイン

家づくり。
2025.06.30

耐震性能や断熱性能、気密性能、省エネ性能など住宅性能についてお伝えをさせていただくことが

多かったのですが、その基本性能を踏まえた上でデザインも考慮することは必要だと思っています。

暮らしやすい間取りとデザインは切っても切り離せません。

限られた条件の中で、生活しやすいプランのご提案をしておりますが、

合わせてデザインも考えなければなりません。

例えば屋根のデザインだけでもいくつも種類がございます。

代表的な屋根のデザインとして下記のようなデザインがございます。

「寄棟(よせむね)」とは、日本の伝統的な屋根の形式の一つで、建物の四方すべてに傾斜面(屋根面)がある構造を指します。建築や住宅デザインの分野でよく使われる用語です。

🔶 寄棟屋根の特徴

  • 四方向に屋根が傾斜している
    前後左右すべての方向に傾斜があり、屋根面が4枚あります(2枚の大きな「平面」と、2枚の小さな「三角形の面」)。
  • 棟(むね)が中央に寄っている
    棟は建物の中心に近く、そこから四方に屋根が流れるため「寄棟」と呼ばれます。
  • 雨や風に強い
    四方に傾斜があるため、雨水の流れが良く、風の影響も分散されやすいとされます。
  • 外観が安定感ある印象
    全方向に屋根が伸びているため、見た目にバランスが良く、落ち着いた印象を与える住宅デザインになります。

「切妻(きりづま)」とは、日本をはじめ世界中で広く使われている基本的な屋根の形の一つです。建築デザインや住宅用語として非常に一般的です。

🔶 切妻屋根の特徴

  • 2面構成:左右の傾斜面から成るシンプルな構造。
  • 棟(むね):屋根の頂点に水平に走る部分。ここから左右に傾斜します。
  • 妻面(つまめん):屋根の三角形部分。壁が屋根まで立ち上がっている側(=傾斜していない面)。

「片流れ屋根(かたながれやね)」とは、一方向だけに傾斜した屋根のことです。とてもシンプルな構造で、現代的な住宅や小規模建築によく使われます。

🔶 片流れ屋根の特徴

構造が単純でコストを抑えやすい:屋根の面が少なく、工事も比較的簡単。片流れ
屋根面が1枚だけ:一方向にだけ傾いている屋根で、傾斜のある板を斜めにかぶせたような形です。
軒の高低差がはっきりしている:一方が高く、一方が低くなるため、ダイナミックでスタイリッシュ  な外観になります。


「陸屋根(ろくやね、または、りくやね)」とは、傾斜のない(またはほぼない)平らな屋根のことを指します。文字通り「陸(平らな地面)のような屋根」という意味です。

🔶 陸屋根の特徴

鉄筋コンクリート造(RC造)の建物に多い
一般に木造住宅ではあまり使われず、マンション、ビル、公共施設などに多く見られます。

陸屋根屋根が水平に近い形状
一見、まったく傾斜がないように見えますが、実際には排水のためにごくわずかな傾斜(勾配)があります。

屋上利用ができる
屋根が平らなので、屋上庭園やベランダ、物干し場、太陽光パネルの設置など、有効活用しやすい

🏠 屋根形式(ざっくり比較)

屋根タイプ形状屋上利用排水性デザイン傾向
陸屋根平ら△(要工夫)モダン・都会的
片流れ屋根1面斜めシンプル・モダン
切妻屋根2面傾斜×伝統的・機能的
寄棟屋根4面傾斜×安定感・和風

代表的な屋根デザインをあげましたが、それぞれに特徴があり、それにより住宅デザインの雰囲気も

異なります。メンテナンスのし易さなどにも違いはあります。

当社では、太陽光発電システムを導入する建物が多いため、切妻や片流れのデザインを採用することが

多くなっておりますが、あくまでも発電効率を優先しての判断です。

軒の出を少し大きくするだけでも雰囲気が変わります。

当社では、ご希望やイメージをお伝えしていただき、最適なデザイン提案を行っております。